宇宙人といっしょ
カーテンがぴっちりと閉められ、薄暗くて狭い部屋に、40人ほどが雑多に詰め込まれて、毎日ぎゅうぎゅうになって過ごす
ひとたび発する言葉がナンセンスだと、「自分よりイケてない」と判断されたなら、彼らの対応はすぐに変わる
ペアワークの外れくじ
グループ学習の足でまとい
自分より劣ったかわいそうな下民...!
よって私はあなたよりも優れている!!!
という感じで考えられているんだろうなあとちょっと生きてて感じたりする
まあ分からないでもない、と思う
もし私が、めちゃくちゃ話題が豊富で容姿端麗でおんなのこらしくてクラスで盛り上がる友達がたくさんいる人間だったなら、まともに会話もせずなんだかもっさりしていて一人ぼっちの人間を見たら出てくる感想は「自分より劣っているな」だと思う
そもそもそういう発想自体アホくさいのは分かってはいるんだけども...
ちょっと前の高一の時、私は明らかな後者だった(しかし今も大差なし)
そう、生粋のもっさり人間である。
今時の流行りではない渋い眼鏡をかけて、常に猫背で声は小さく移動教室はいつもひとり
友達も特にいないので休み時間はいつもよく分からない絵を描いて、授業が終われば部活に行き、あれ、椋鳥さんクラスと全然違うじゃん...キモ...
という具合である(多分)(全部想像)
そんな感じの空気をひしひしと感じるし、クラスの女王様のカーストの中では下の下、もしくはグループでさえないので、その三角の横のあたりでフラフラしてる謎ポジションを獲得していた
女王様はとにかく強い
絶対に逆らってはいけない
ちょっとその座をひっくり返してやろうとするものがいたならば、一瞬でその三角の下に突き落とされ、嘲笑の的にされてしまう
と、まあこんな感じで考えていた
私は、その女王様の下につく4名ほどの下僕ポジションの人々がどうして女王様と一緒にいるんだろう....と割とずっと不思議だった
その人たちにとっては女王様は「正しい」対象なのか、はたまたそうは思ってないけど利用してるのか...
その人たちの間でどんな空気が流れているのかは傍から見ている私にはよく分からない
そんな長年の謎が、先日私の中で少し解明されたのである....(寝てくれ)
部員の中で私が勝手にコミュニケーションのプロだと思っている人(本当に勝手に思っている)にその事を聞いてみたところ、ひとりになるのが怖いから群れなきゃやっていけない人たちがかなりいて、女王様の傘下に入ることで自分の学校生活を守るという人が本当に実在すると...
「いるよ〜そういう人も〜」と以前にも誰かから聞いたことはあった気がするけど、なんだかんだ言ってまあ余裕でひとりでいられるけど、話題が豊富で?趣味が合うし?まあ?別にひとりでも全然平気★という感じでいるんだろうな〜すげーな人間、とぼや〜っと思っていた(もちろんそういうことができる人もいるだろうけど)
そんなわけなので、私にとって「女子高生」及び「そういう人たち」は下界の不思議な生物ニンゲン、
私は、ニンゲンワカラナイ、オレ妖怪、ニンゲン、ムズカシイ、ワカラナイ状態だったんですが、下界の人間の使者が妖怪が住んでるところにやってきて下界の話をしてくれて、妖怪、ニンゲンチョットワカル、状態になった、という話でした
だから、「そういう人たちの目とかは気にしなくていい」って言われることがあるのかなーとすこし腑に落ちたし、その話を踏まえてもそういう行動を取っていることは私にとってはすごく不気味なので近づかんどこ★と思いました
わしは妖怪じゃーと言いつつ、やっぱりまだ、正直私からしたらそういう人たちも未知の訳分からん存在であるので宇宙人と同じ空間にいるのからしゃーないなーと、あー宇宙人だから意味わからんなーまああんな感じにはならないでおこう、ばなな。と思って生活してみようかなと...
もしこの文をここまで読んでる人がいたらそれはもうそうとう不思議な方なので、パーティパックのトッポが袋の中で全て折れておらず綺麗なままで食べられる念を送っておきます
ありがとうございます
良い夢を!