あいいろ探鳥記

ぼそぼそとしゃべる日記

2019.2.28

 

 

虚無に向かって歩いている

進んでいるのか

どこに行くのか

分からないまま歩いている

 


世界は絶望だという

ほんとうは光などなく

進み続けるのは

希望を信じる阿呆のすることだと

 


酷く痛む瞼を上げて

歩を進める

お気楽で結構だと

嘲笑が聞こえる

 


じわりと視界が滲む

 


うるせえ

うるせえ 黙ってろ

知ったこっちゃない

私は這ってでも

どんなに笑われても

私が信じたいと思う限りは、

その限りは、

希望を歌い続けるぞ

絶望しかないと嘆かれる世界の

光を私は敬い続けるんだ

 

 

 

明日も今日も全て私のものなのだ...

 


きっとそうなはずなんだ

 

 

 

 

 

 

ひとり

虚無に向かって歩いている

信じたいいつかの景色は

光にやられてちらつくだけの

ただの空想であるという

 

 

 

私はその空想を

滲んだ世界のまま目を離さない

これは美しい真実だと

素晴らしい世界だと

信じてただ

今日も歩いている