隣のヒーロー
出会って救われた人がいる
内容ないしほんとに大層な話じゃないけど書きたいから書くよ
具体的な言葉の少ない読みづらい文になっちゃうけど
忘れないための簡単な日記
少しだけ前、心から恨む人とずっと一緒にいなきゃいけない地獄から抜け出せない時があって、今思えば相当に気を病んでいた
心から自分を嫌い、人を恨み、消えてしまえと毎日願ったけれど、裏切り者でも他から見たならただの良い友人だった
世界はクソだとはじめて思ったし、見える世界は霧がかかったように薄暗くて、色もなく音もなくなった
そんな時間が一年ほど続いたころ、ほんとうに突然に、その霧はスパンと晴れて、冗談だったみたいになくなった
そのヒーローは別になんともない普通の人だった
たまたま会って、偶然関わることになり、ご縁があって一緒にいることが多くなった人だった
ヒーローはなんだか無愛想な人だけれど平等な人で、特段私が特別な存在という訳ではなく皆に分け隔てなく喋る人だった
ヒーローは私と普通に喋った
ただほんとに普通に喋った
すごく久しぶりに人と普通に喋って、
何気ない彼の言葉は私を元の世界に引き上げた
出会ってから何度も何度もどうしてか救われた
大袈裟な、思春期の青少年にありがちな苦しい感性かもしれないけれど、いつかそう思うかもしれないけれど、いまのわたしはとても嬉しくて、
何故かずっと彼に会えたことが嬉しくてしょうがない
きっと、この先ずっと同じ道をゆくわけでもなく、気がすごく合うわけでもなくて、選ぶ言葉も好きなものも全く違うけれど、出会えたことがただ嬉しい
そんなぼんやりとした心のまま、もうまあまあ一緒にいる
どうという二人でもなく、でもときどき隣にいたりする
不思議だけど結構好きよ
明日も、ヒーローと少しだけ喋ったりするのが私の楽しみだったりする